幼少の頃は、いろんな未来を想像していました。21世紀になったらどんなことが可能になるんだろうか。宇宙旅行が可能になったり、ロボットがいろんな仕事をしていたり、リニアモーターカーで遠くへも早くいけたり……。そんな夢のような未来を想像しては、胸を躍らせていました。
思春期を迎えた頃、21世紀に対してちょっぴり悲観的な考え方も持つようになりました。中学校に上がる頃には環境問題に関心を持ち始め、地球温暖化だとかオゾン層の破壊だとか、このままじゃとても明るい未来は来そうにないぞと漠然とした不安を感じ始めたわけです。世間では「ノストラダムスの大予言」なんてのもブームになってました。ベルリンの壁が崩壊し、米ソ冷戦が終結。湾岸戦争勃発、ソ連の崩壊……、世界情勢がめまぐるしく動いていたのもこの頃です。1999年に人類滅亡、なんて言う与太話も、簡単に笑い飛ばせなかったものです。
でも、案外21世紀はあっさりとやってきました。「2001年宇宙の旅」も「鉄腕アトム」も実現してはいないのだけれど、相変わらず漠然とした不安もいっぱいあるのだけれど、それなりに将来への夢も希望もあり、どうにかこうにか生きてる自分がいます。大企業じゃないけれど、やりたかった仕事にも就きました。就職して3年が過ぎ、いくらか大きな仕事も任されるようになったし、なかなかうまくいかないけれど、恋愛に一喜一憂してみたりもしています。これまでだっていろんなことがあったけど、21世紀、まだまだいろんなことがありそうです。
21世紀は始まったばかり。子供の頃にイメージしていたのとは、ちょっと違う。でも、確かに今は21世紀。そんな「およそ21世紀な日々」を、奈多の日常を通して、時には空想の物語を通して、これから書き綴っていきたいな、と思っています。
《追記》
とは言え、奈多はそもそも飽きっぽいので、しばらく続けては更新が止まり、また思い出したように再開し、ということの繰り返しでした。ブログをやってた時期もありましたね。そんな感じなので今回もいつまで続くやらという感じですが、まあ生温かく見守って頂ければ、と思う次第です。